耐震等級3だけでは不十分な理由とは?その1--繰り返しの地震に備える家づくり
こんにちは!事務所でエアコンかけてもあったかくならんなあ、、、と思って我慢して、リモコンみたら、まさかの冷房!で、愕然とした、小澤雅志です((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
経済学住宅研究のZOOM講習会でしたが、震えながら受講していました・・・^^;
さて本題
よく言われるのが
『耐震等級3にしておけば地震対策はばっちりだね♪』
と、最近の家づくりではマストになりつつある考え方ですね。
もしもこれで大丈夫じゃ!
と思っている方は、このあと読み進めてください
耐震等級3の木造住宅は、地震に強い家として設計されています。
しかし、それだけでは十分とは言えません。
理由は「繰り返しの地震によるダメージの蓄積」にあります。
耐震等級3を確保するためには、建物全体をサイコロのように壁で覆い(窓などはもちろんあります)、釘で板を留める構造が一般的です。
しかし、時間が経つにつれ釘が結露や経年劣化で弱くなり、地震の衝撃を受けやすくなります。
特に熊本地震のように震度7クラスの地震が連続して発生すると、一度の揺れで弱った部分が次の揺れでさらに破損し、最終的に大きな被害につながることもあります。
そこで重要なのが制振ダンパーの活用です。
制振ダンパーは、地震のエネルギーを吸収し、建物へのダメージを軽減します。
ただし、そのダンパーや制振装置の選び方を誤ると、本来エネルギーを逃がすはずの部分が逆に硬くなり、思わぬ負荷を生むこともあります(事実ですが大きな声では言えません。。。)
耐震等級3に加え、適切な制振システムを導入することで、繰り返しの地震にも耐えられる住まいになります。耐震性能だけでなく、地震後のダメージコントロールも考慮した家づくりが大切です。
でもそれでもまだ足りない部分があるんです。
あくまでも『木を構造体とする木造住宅』に限った話ですが、木は水に弱いのです。
そのためには何をすればよいか、また次回に続きます。