マクドナルドに県産材が!

こんにちは!外で飲むとまったく酔わないのに、家飲みすると、ビール一本でふらふらになる代表の小澤雅志です。("`へ´)ゞ
もとから飲む方ではないですが、たまに飲みたくなるときもありますよねヽ(●´з`)ノ.。.☆・゜


# マクドナルドに福井県産材!これはちょっと楽しみですね。

今朝の福井新聞に、なかなか興味深い記事が掲載されていました。

記事は掲載できないですが、個人的に興味ありましたねー


福井県と日本マクドナルドが、県産木材の利用促進に関する協定を締結したというニュースです。

今後3年間で、福井県内に開業する店舗に県産のスギやヒノキを約120㎥使用する計画だそうです。

これはいい取り組みやと思います。

木をふんだんに使ったマクドナルド。どんな店舗になるのか、ぜひ一度見に行ってみたいものです。
Gemini_Generated_Image_iov5nniov5nniov5.jpg
※これはグーグルジェミニで作った画像です※

ただ、この記事を読んで、住宅建築に携わる者として、いろいろと思うところもありました。

## そういえば、以前は県産材をよく使っていました

当社でも、以前は福井県産材を住宅建築によく使っていました。

地元の山で育った木を、地元の住宅に使う。

考えてみれば、ごく自然なことですよね。

ところが、コロナ禍以降、いわゆるウッドショックなどもあって、木材の価格や流通、供給体制など、いろいろなバランスが崩れてしまいました。

その影響もあって、当社でも以前ほど県産材を使わなくなってしまったのが実情です。

もちろん、使いたくないわけではありません。

ただ、実際の住宅建築となると、そう簡単な話でもないんですよね。

## スギという木材の難しさ

福井県産材といえば、やはりスギが中心になります。

スギは軽くて加工もしやすく、昔から日本の建築に使われてきた木材です。

ただ、構造材として考えた場合、少し難しい面もあります。

一般的にスギは、ヒノキなどに比べるとヤング係数が低い傾向にあります。おっと専門用語。。。Σ( ̄口 ̄;)
簡単に言えば、荷重がかかったときに変形しやすいということです。

特に梁や桁など、横方向に荷重を受ける部分では、この違いが重要になります。

最近の住宅では、強度性能や寸法精度が明確な構造用集成材も多く使われています。

もちろん、スギでも適切な強度等級や断面寸法を選べば、構造材として十分に使えますし、集成材だから何でも強いというわけでもありません。

ただ、設計上の合理性やコスト、材料の安定供給まで考えると、どうしてもほかの材料を選ぶことも出てきます。

また、化粧材として使う場合にも、別の難しさがあります。

スギは赤身と白太の色の差が大きく、材によっては少し赤黒く見えることがあります。

これはこれで天然木らしい味わいなのですが、明るくすっきりした色合いを好まれるお客様には、なかなか受け入れられないこともあります。

木目や節の出方も含めて、好みが分かれるところです。

私自身は、木にはそれぞれの表情があっていいと思っています。

とはいえ、家はお客様が暮らす場所ですから、地元の木だからという理由だけでお勧めするわけにもいきません。

このあたりが、なかなか難しいところです。

## では、福井県産材は使われなくなっているのか?

少し気になったので、福井県の林業統計を見てみました。

県産材の供給量は、2019年には約16万4千㎥だったものが、2024年には約19万1千㎥となっています。

あれ?意外と増えているんですね。

ただし、これは住宅用の柱や梁だけの数字ではありません。

製材用のほか、チップ用なども含めた数字です。

つまり、県産材の供給量が増えているからといって、住宅建築に使われる県産材も増えているとは限らないわけです。

むしろ、ここが気になるところです。

福井県には豊かな森林資源があります。

しかし、山に木があることと、それを住宅建築で使いやすい材料として安定供給できることは、まったく別の話です。

伐採して、製材して、乾燥させて、品質を確認して、必要な寸法に加工して、現場に届ける。

当たり前のようですが、この一連の流れがうまくつながらなければ、いくら地元に木があっても、なかなか使えません。

## マクドナルドの取り組みには期待したいですね

そう考えると、今回のマクドナルドの取り組みは、なかなか意味のあることかと。

これから人口減少が進み、新築住宅の着工戸数も減っていくことが予想されます。

住宅だけで木材需要を支えていくのは、難しくなるでしょう。

そんな中、マクドナルドのような身近な商業施設で県産材を使ってもらえるというのは、ありがたい話です。

それに、木材の使い道は柱や梁だけではありません。

内装材や家具、建具など、いろいろな使い方があります。

最近では、福井県と木材・建材流通を手がけるナイス株式会社が協定を結び、大きく育った木、いわゆる大径木の活用などにも取り組んでいるそうです。

これも興味深いですね。

福井の山には、長い年月をかけて育ってきた木がたくさんあります。

せっかく育った木ですから、その特徴を生かし、できるだけ価値のある使い方をしていきたいものです。

## 地元の木を、無理なく使えるようになれば

私は、県産材を使うこと自体が目的になってはいけないと思っています。

地元の木だから、多少高くても使いましょう。

地元の木だから、多少使いにくくても我慢しましょう。

これでは、なかなか長続きしないでしょう。

やはり、品質、強度、価格、デザイン、供給体制など、いろいろな条件を満たしたうえで、自然に県産材が選ばれるようになることが理想だと思います。

そのためには、山で木を育てる方、伐採する方、製材する方、流通に携わる方、そして私たちのように実際に建築で使う立場の人間が、もっと情報を共有していく必要があるのでしょうね。

森林資源を有効に活用することは、地域の産業を守ることにもつながりますし、適切な伐採と植林が進めば、次の世代に健全な森林を引き継ぐことにもつながります。

ただ、それを理想論だけで終わらせてはいけないとも思います。

今回のマクドナルドの取り組みが、単なる話題づくりではなく、県産材の新しい使い道や、品質・流通の改善につながっていけばいいですね。

そして私たちも、地元の工務店として、福井の木を住宅建築にどう生かせるのか、改めて考えてみたいと思います。

それにしても、木を使ったマクドナルドの店舗。

どんな仕上がりになるのでしょうか。

完成したら、ぜひ見に行ってみたいものです。

できれば、どこに福井県産材を使ったのか、わかるようにしてもらえるとうれしいですね。

そんなことを思いながら、今朝の新聞を読んでいました。