「古い家は寒い」は本当? 築50年以上の団地を調べた研究から見えてきたこと

こんにちは!毎年やってきてくれるつばめの子育てや大合唱が賑やかすぎて、ついつい話しかけてしまう代表の小澤雅志です(*≧m≦) 

日の出から日の入りまで、かいがいしく世話をする姿は、みていて癒されながらも頭がさがります(●´з`)


先日、大学の先生方による「築50年以上の古い団地の住環境」に関する研究資料を読む機会がありました。

専門的な内容でしたが、住宅づくりやリノベーションを考える上で、とても興味深い内容でした。

「古い家=寒くて住めない」は本当?

今回調査されたのは、1968年(昭和43年)に建てられた築50年以上の団地です。

私とほとんど変わらないです(昭和44年生まれ)


現在の住宅と比べると、

外壁に断熱材なし
アルミサッシ+単板ガラス
気密性能も高くない

という、いわゆる「昔の家」です。
私の実家もこんな感じでした。


「こんな家、冬はとても寒いのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし実際に測定してみると、リビングをエアコンで暖房した場合、22℃前後の快適な温度を保つことができていました。

ただし、暖房を止めると一気に寒くなる

部屋によっては、一日の中で9℃もの温度差が生じることも確認されました。

今の住宅で一番問題になっている部分かもしれません


つまり、
「暖房すれば暖かい」

けれど、
「暖房を止めると寒い」

という状態です。

まあ、当たり前のことですが、今の住宅の作り方とは程遠いですね


これは、断熱性能が低いため、せっかく暖めた熱が外へ逃げてしまうからですね。


太陽の熱は思った以上に大きい

この研究記事の中で私が特に興味深かったのは、日射取得の効果です。

南側の窓から日差しが入ることで、室温が自然に上昇していました。

つまり、

家の快適さは、

「エアコンの性能」

だけではなく、

太陽の光をどう取り込むか
熱をどう逃がさないか

によって大きく変わるということです。

これは、私たちが普段から大切にしている「パッシブ設計」の考え方そのものです。

昔の家(さざえさんの家)によくある縁側。
冬の日差しがあるときは、ぽかぽかしてあったかい~

そんなイメージですね。


今回の研究を読んで改めて感じたのは、

「古い家だからダメ」ではないということです。

建て替えることも一つの方法ですが、

窓を変える
断熱性能を高める
気密を改善する
太陽の熱を上手に利用する

こうした工夫によって、既存住宅はまだまだ活かすことができます。


そして何より大切なのは、

「なんとなく暖かそう」ではなく、実際に測定して確かめること。

室温や電気使用量、壁の温度などを数値で確認することで、

「どこを改善すれば、どれだけ快適になるのか」

が見えてきます。

これからの家づくりは「壊して建てる」だけではない

日本には多くの既存住宅があります。

これからは、

「新築か、我慢するか」

ではなく、

今ある住まいを活かしながら、性能を高めていく時代

になっていくのではないかと思います。

私たち小澤工務店も、

「機械に頼りすぎず、太陽や風など自然の力を上手に利用しながら、快適で長く住み続けられる住まい」

を目指して、これからも学び続けていきたいと思います。


弊社も取り組んでいますが「性能向上リノベーション」という言葉をよく耳にします。

しかし、本当に大切なのは断熱材の厚さや数字だけではありません。

「この家で暮らす人が、冬も夏も気持ちよく過ごせるかどうか」

そこを考えながら、一軒一軒の住まいと向き合っていきたいと思っています。

※本記事は、田島昌樹先生らによる「築古共同住宅の室内環境及びエネルギー性能向上に関する研究(その1・その2)」を使用した研修の感想が主です。